残暑お見舞い申し上げます。日本はまだまだ暑さが厳しいと聞いています。こちら、南カリフォルニアの夏は比較的気温の低い日々が続いています。去る2ヶ月を振り返りつつ、働きを覚えていただけたらと思います。
■WIT11■□
ここ数年、JCFNアメリカ側で力を入れているのはリーダーシップトレーニングです。究極的には、帰国前に経験したことのないことは、帰国後に実践することは難しいという考えの基に、帰国前に帰国者たちがリーダーとしての自覚をもち、訓練を受けていく機会を設けています。その代表的なものが、WIT(Whatever It Takes)リーダーシップキャンプです。私がJCFNスタッフに就任した年、2007年から始まり、今年で5回目を迎えました。今回のビジョンとして、「キリストに根ざし、神の愛に満ちたコミュニティを建て上げるリーダー」を掲げ、聖書が教えるリーダーの姿を学び、コミュニティ作りに必要なことを学ぶ機会になりました。

今回も、例年と同じように少人数、招待制で行われ、過去にWITに参加した、いわゆる「WIT卒業生」によって準備、実行された2泊3日のキャンプとなりました。初の試み、バイオラ大学を会場に、色々なハプニングがありつつも濃い3日間を過ごすことができました。中でも一番大きなハプニングは、借りていた教室のドアが急に開かなくなるという出来事。皆で夕食を終え、教室に戻り、警備員の方に施錠をはずしてもらったはずのドア・・・、何かがつかえてしまっているのか一向に開く気配がありません。教室に入ることができなければ予定していた学びをすることができないので、急きょ予定を変更。ドアの問題は警備員にお願いし、外の芝生で円になって座り、証大会が始まりました。お題は「どのようにしてクリスチャンになったのか」、リーダーたち(参加者のことをそのように呼びます!)がお互いを知る絶好の機会になりました。その後なぜか急にドアが開き、予定していたスケジュールを全体的に変更しながら、進められていきました。準備してきたものを神様に明け渡すこと、そして、その中で主の最善を認めていくことの大切さを目の当たりにした「ハプニング」となりました。


□Passing on~バトンタッチ□■
これまで、「3人の人の個人的成長に関わる」という思いの基に、メンタリング関係を紹介してきました。その中で、アメリカにいるときから関わってきたKちゃんとの関わりがこれまでとはまた違う形で終わりを迎えたので、そのことをお伝えします。Kちゃんはキャンパスミニストリーを通じてクリスチャンになりました。その後、同じキャンパスミニストリーでスタッフとして関わり、帰国前の1年間はリーダーとして関わっていました。そして、彼女がリーダーをしている時に、定期的に会うようになりました。昨年夏に日本に本帰国。帰国してからも定期的にスカイプを通してのメンタリングを続けていました。帰国してからの目標は、帰国後1年以内に、日本でメンター、もしくは個人的成長に関わってもらえる関係を見つけるということでした。そして、いよいよ1年がたとうというときに、定着した教会内でメンターを見つけることができたと伝えてくれました。8月を持って、Kちゃんとの2週間に1度のスカイプが終了しました。
Kちゃんとの最後のスカイプでメンタリングの1年間を振り返るときを持ちました。この振り返りのときは、彼女のためだけではなく、私自身が今後も人のメンタリングに関わっていく中で、参考にしたいと思い、どのようにメンタリングがKちゃんの歩みに用いられたのかを率直に聞いてみました。
まず、「帰国後、メンタリングを通してどのように助けられたのか」を聞いてみたところ、「信仰について話すことが助けになった」ということでした。特に、帰国してからはまだ教会を見つけられる前で、教会に行っていたとしても信仰について話す関係はまだ教会の中で築き上げられてないので、メンタリングの時間に「神様との関係はどうですか?」という問いかけに答えていたことが助けになっていたようです。自分と神様との関係についてこれまで以上に考えるようになったと話してくれました。
「帰国後の変化は?」という問いかけに関しては、帰国後の具体的な実について語ってくれました。帰国して半年経った頃に集う教会が決まり、教会の中で同年代の女性のスモールグループを始めました。アメリカでどのようにミニストリーに関わっていたかを教会内で話す機会があったときに、スモールグループを始めたいと祈っていた牧師婦人が「一緒に始めよう!」と声をかけてくれたそうです。それまでは20代女性の交わりは礼拝で会う程度だったものが、交わりを持つようになり、関係が築かれていき、将来的には共に御言葉を学ぶ時になっていくようにと願っているということでした。また、家族の救いのためにより祈るようになり、伝えていきたいとさらに思うようになったとも言っていました。家族や友達のために一緒に覚えて祈る人がいることはどんなに心強いことかと改めて思わされました。自分自身の変化を客観的に見ることができるのもメンタリングの醍醐味であると思います。
Kちゃんは8月から牧師夫人がメンターとして関わる事になり、定期的に会うようになりました。もしかしたら、牧師婦人にとっても「意識的にメンターになる」というのは初めての経験かもしれません。Kちゃんとの関わりが牧師婦人にとっても祝福となることを祈っています。最後に私から彼女に伝えたことは、「次はKちゃんが誰かのメンターになるんだよ!」ということです。私から牧師婦人にバトンが手渡されただけでなく、Kちゃんからも次の人へとバトンが手渡されていくことを願っています。Kちゃんとのメンタリング関係を導き、祝福してくださった神様をほめたたえます。どうぞ、Kちゃんの歩みのために続けてお祈りください。次に連絡を取る時が楽しみです!
■ec11■□
ec11の準備が続けられています。プロモーションビデオが完成しました。ご覧ください。そしてお祈りください!
□今後のちひろの動き□■
秋以降はec11への準備が中心になっていきます。基本的にアメリカ本部での働きになります。
9月11日‐12日:合同主事会レビュー(カリフォルニア州)
10月22日:SEEK(南カリフォルニア伝道イベント)
11月12日‐13日:ec11実行委員会(カリフォルニア州)
12月27日‐1月1日:ec11(カリフォルニア州)
■お祈りください■□
♪感謝♪
♪ Kちゃんとのメンタリングが祝福の内に終了したこと。
♪ 継続して、支援者が集められ続けていること。
♪課題♪
♪ 人の徳を養うことを語り、聞くことができるように。
♪ 総主事代行としての働きのために。
♪ 派遣教会である母教会・調布バプテスト教会のために。
♪ 継続的に経済的に支えてくださる方が与えられるように。
続きを読む: ニュースレター2011年8月