2007年10月アーカイブ

ニュースレター9月

カリフォルニア州ロングビーチは、大分秋めいてきました。日中は日差しが強く、暑さが残っているものの、朝晩は随分と涼しくなってきました。アメリカは長い夏休みを終え、9月に入り、新しい年度が始まりました。卒業…別れの時を経験するとともに、新しい学生との出会いの時にもなっています。この新学期、神様がどんな大きな期待を持って臨まれているのか楽しみです。


■盆栽アウト■□

夏休みの最も大きなイベントは、2泊3日で行われたWIT 07 リーダーシップ・キャンプでした。これはJCFN史上初の試みで、アメリカ各地域でミニストリーに関わっているリーダーたち、そしてそのリーダーたちが次期リーダーと見越している人たち延べ20名がカリフォルニア州に集まりました。ニューヨーク、ジョージア、アラバマ、インディアナ、ミシガン、ワシントン、オレゴン、そして、カリフォルニア、と8州を代表する方々が集結しました。
ちなみに、WITという言葉は、そのものの意味である「機知」ということと、“Whatever it takes”の略で、「主のためなら!」ということの両方の意味合いが含まれています。

リーダーの入れ替わりが激しい在外邦人ミニストリーだからこそ、非常に大切なリーダーシップ訓練。現リーダーたちは次のリーダーを見越したミニストリー展開をしていくことが必要なのです。ですから、いずれ帰国していく人々(帰国者)と直に接している各地域のミニストリーのリーダーたちに関わっていくことは、帰国者ミニストリーにとって、各地域への励ましとなり、また、宣教のために帰国していく人たちへの励ましとなっていきます。

私が担当したものは、チームビルディング・アクティビティをいうプログラムで、チーム対抗でいろいろなゲームをしながら、それぞれがどのようにリーダーシップを発揮し、どのようにチームに貢献するのかをみるためのプログラムでした。準備する側としては、創造力を鍛える時となりました。あえてプレッシャーを加えることによって、チームの結びつきを強める助けになるようにと配慮するなど、準備の上でも良い経験となりました。普段は「提供する」ことが多いリーダーたち、思う存分、「提供された」ゲームの数々を通して楽しんでくれたに違いありません。
本当に盛り沢山な3日間でした。スモールグループについて学びました。また、人間関係での衝突にどう向き合うかを学びました。リーダーたちは、普段は「ミニストリー」という枠組みの中でものを考えることが多いと思います。しかし、今回は、まず自分と神様というところを思い巡らすところから始まりました。神様が個々に何を語って下さっているのか、どこに呼んでくださっているのか。それを踏まえた上で、自分の関わるミニストリーについて考えました。面白いことに、それぞれ地域が違うのに、共通して挙げられたミニストリーの方向性がありました。それが、「伝道」「スモールグループ」「リーダー育成」。この3本柱をもって、それぞれが州をまたがっても励まし合っていけることを祈っています。

最後に、WIT 07で流行ったキャッチコピーをご紹介します。それが、見出しにある「盆栽アウト」です。リーダー育成に関して非常に大切なことを表しています。リーダーを育てるときに盆栽のようにある形を思い描いて、その形を作っていくだけでは本当の成長はないということ。形を超えたものに投資をしていくことを通して、未知のところまでリーダーは成長していくことができることを言い表しています。“Inside out”ならぬ、“bonsai out”を目指してリーダー育成に関わっていきたいものです。


□バランスが大切!□■

何事においてもバランスを保つことは大切です。リーダーシップ・キャンプでも、また、9月に行われたスモールグループ・セミナーを通しても、「バランス」の大切さが重要視されていました。

まず、スモールグループをするときには、「学びとプロセス」「恵みとまこと」、それぞれのバランスを保つことが大切になってきます。ただ、聖書を開いて学ぶことだけでなく、分かち合いや祈り合う時を持ち、神様に会ってどのような過程を通らせていただいているのかを分かち合うことも大切。また、励ますことだけでなく、時に、聖書の真理を語っていくことも大切。どれかに偏るのではなく、バランスを保っていくことが必要なのです。

9月に入り、私の関わっている「学バイ(学生スモールグループ)」は2つに分かれました。人数が増えてきたことから、スモールグループの持つべきバランスを欠け始めているように思え、思い切って、細胞分裂が実行されました。これからのそれぞれのスモールグループの成長が楽しみです。
実は、時は遡って7月から、ある一つのことを始めました。これも、「バランス」に関係したことです。クリスチャン生活にはバランスが大切です。そのバランスに欠くことのできないものの1つが「伝道」。ロングビーチミニストリーではその戦略として、まず「コンタクト発見」を行うようにしています。その一環としてあるのが、前にご紹介したゴスペルクワイア。そこで出会う人たちと友達になり、それから、神様について聖書について興味があるかどうかを見極めていきます。

この7月から新しく取り組むようになったのは、その「コンタクト発見」の戦略のための1つである「サーフィン」です。実は、3年前に一度挑戦したことはあったのですが、挫折したという経験があり、サーフィンについては封印していました。しかし、ここにきて、サーフィンに参加している学生たちのがんばりに感化され、始めることにしました。
実は、このサーフィン、ミニストリーのバランスにおいてだけではなく、私自身の生活の中でもバランスを保つために一役買っています。体を動かすこと、いいですね。はまりそうです!?ぜひ、サーフィンミニストリーについても加えてお祈りください。


□合宿所化現象?!□■

「嵐の後の静けさというのは、このこと言うのか!」と、9月も後半に入ってからの毎日、感じているところです。「嵐」と言っても、決して悪い意味ではなく、「喜びと元気の嵐」です。私はJCFN本部から車で約2分のところに位置するアパートに、黒田摂総主事と一緒に住んでいます。黒田総主事は、長期出張が多く、家を留守にすることが多いので、割と静かな我が家のはずが、この夏はどうやら様子が違いました。
6月末頃から、ちょくちょく旅人が宿泊される傾向はあったのですが、7月に入ると突然の泊まり客がいたり、8月に入ると、インターンやリーダーシップ・キャンプのためにCAに訪れた人たちが泊まったり、住まいが見つけるまでの仮住まいになったり、また、それに伴い訪ね人がいたり・・・と、我が家にはいつも誰かがいるという状況でした。その日々は、家に帰ると「今日は誰がいるのだろうか?」自問してしまうくらい、まるで合宿所のような人の出入りで、大賑わいでした。「もっと広い家だったら、ミニストリーが広がるだろうに…。」と密かな思いを持ちながらの合宿所化現象が夏休みの終わりと共に幕を下ろし、静かなアパートの一室へと戻りました。あの集団生活が名残惜しくも、神さまとの二人きりの時間を満喫している今日この頃です。

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