2013年6月アーカイブ

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昨今日本の再軍事化について話題になっていますので、調布バプテスト教会では皆様と共にこの問題を考えていくため、日本国憲法の9条に関する映画上映会を実施します。(映画名:『映画日本国憲法』、なお、この映画は必ずしも調布バプテスト教会員全ての意見や信条を反映するものではありません。)

 

ここでは軍備拡張が論じられる際に時に引き合いに出される、核攻撃抑止力について考えてみたいのです。

 

米国核戦略形成に大きな役割を担った、元国防長官、故ロバート・マクナマラによる2005年の報告では、戦略空軍司令部(Strategic Air Command)は核ミサイル攻撃警報対応のため24時間365日備えています。警報を受けた担当官は23分で、それが現実であるかを判断し(誤報は多いそうです)、その後約10分以内に大統領に進言するのです。(この状態は報告のおよそ40年前彼が国防長官であった当時とほとんど変わっていなかったそうです。)*

 

例えば仮に日本が核ミサイルを持ち、それに伴い他国から核ミサイルの照準を当てられるとして、お互いの同様の担当者が判断するために持つ時間は何秒間あるのでしょうか?仮に日本が、先制攻撃あるいは報復攻撃をした場合に、標的となった国の近隣諸国は自国が攻撃されたと誤認することはないでしょうか?「剣を持つものは剣にて亡ぶ」とは聖書の言葉ですが、はたしてそのリスクは妥当なのでしょうか?

 

これまでの戦争では一人の司令官判断ミスで多くの犠牲者が出たこともありますが、核戦争の時代には、それが人類にとってとりかえしのつかない結果を招くのです。

 

聖書には平和を追い求めよと書いてあります。キリストは敵意を捨て去れない者同士をも変える。キリストを信じることに希望があるというのです:

「実に、キリストご自身こそわたしたちの平和であり、十字架によって、互いに離れていた2つの者を1つにし・・・ご自身において敵意を根絶させられたのです。キリストは来られ、遠くの者であったあなた方に平和を、近くの者にも平和を、福音として告げ知らせました。ですから、あなた方は、もはや他国の者でも寄留者でもありません。聖なる者であり、神の家の者です。」               

 

「このイエスこそ、わたし達の過ちのために死に引き渡され、また私たちを義とするために復活された方である。」                                                                     (聖書)

*http://japanfocus.org/-Robert_S_-McNamara/1671


共に考えていきましょう ― 調布バプテスト教会映画上映会

『映画日本国憲法』 2013年7月15日(月・祝)

                      14時より

その後お茶の用意がございます。

(ドキュメンタリー/78分/2005年)

「戦後60年目を迎えた2005年、自衛隊のイラク派兵をきっかけに憲法についての踏み込んだ議論がはじまりました。国内のあまりに性急な改憲への動き を、世界に視野を広げて見つめ直す、それがこの映画の出発点でした。憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。本作品 は、憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集です。」

2005年キネマ旬報ベスト・テン「文化映画部門」第1位。

企画・製作:山上徹二郎/監督・編集:ジャン・ユンカーマン/

撮影:大津幸四郎

出演:日高六郎、C・ダグラス・ラミス、ジョン・ダワー、ベアテ・シロタ・ゴードン、チャルマーズ・ジョンソン、

ミシェール・キーロ、ジョゼーフ・サマーハ、申蕙秀、韓洪九、姜萬吉、ノーム・チョムスキー、班忠義

(この映画は必ずしも調布バプテスト教会員全ての意見や信条を反映するものではありません。)



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