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ちひろこらむ: 2011年5月アーカイブ

話せる場所

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「また、互いに勧め合って、愛と善行を促すように注意し合おうではありませんか。ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。」ヘブル10:24-25

大震災から1ヵ月半が経過しました。まだ被害の実態の分かっていない地域があったり、避難所での生活が続いている地域があったりと、被災地での現状はいまだ厳しいものがあるという様子をニュースなどを通して聞いています。福島第一原発のすぐ近くにある教会は、地震・津波・原発の三重の被害から教会全体で非難を余儀なくされ、山形へ移動、4月からは東京の地で教会の家族による避難共同生活が始まったそうです。牧師の報告が教会ホームページに掲載されています。ぜひお読みください。

4月半ば、JCFNオフィスのあるアーバインから北西に車で2時間半程のところにあるサンタバーバラという町を訪れました。ロサンゼルス内では学生たちが教会を越えてミニストリーに関わる機会がありますが、その学生を中心に総勢11名がサンタバーバラにある日本人教会を訪ね、ノンクリスチャン学生たちへの伝道(関係作り)を目的とした隔週の集まりに参加しました。食事、自己紹介、ゲーム、賛美に続いて、スモールグループでの分かち合いの時がもたれました。その分かち合いのトピックの中心は、「震災について思うこと」でした。出身地が被災地の学生もいましたが、そうでなかったとしても、皆、自分の国・日本から離れたところで震災を体験し、改めて、震災後、そして今の心境を口に表す時間を持ちました。福島出身の学生が伝えてくれた一つの疑問がありました。「今は復興を必要として色々考えるけれど、いつか必要が満たされた時に、このときのことを忘れていってしまうのではないか・・・。」そんな疑問すら思ったり、口にしたりしていいのか分からずにいて、周りの友達にも話せないでいたということでした。皆、震災を前にして色々な思いの中にいます。しかし、それを話す場所がないでいるのだと、クリスチャンではない学生たちと接する中で知りました。クリスチャンの私たちにできることは「話を聞くこと」だと実感しました。いまこそ、それぞれに与えられた「場所」に留まり、聞くことのできるものでありたいと思います。日本の地でも、また、日本から離れているからこそ、聞いてもらうことの必要のある人たちがその場所を得られるように、そして、クリスチャンが「話せる場所」になっていけるように、ぜひ、一緒にお祈りください。

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